Learn from Experience & Letter
経験者から学ぶ&交換留学派遣生からの便り

山本 瑚夏

ドイツ

Alles ist machbar (なんとかなるものです)

山本 瑚夏さん

人文学部人文学科
留学期間:2018年 1月 ~ 2018年 12月
留学先:マンハイム大学

留学先大学について

 マンハイム大学は,ドイツの南西部にあるその名の通りマンハイムという町の大学です。大学の校舎には,町のシンボルの一つでもあるマンハイム城が使用されており,観光客のフォトスポットでもあります。大学の学部としては,経済やビジネス,社会科学分野がとりわけ有名で世界各国から多くの学生が学びに来ます。そのため英語開講授業も多く,ドイツ語だけではなく英語も学びたいという人に適した環境だと思います。学生主催のイベントも定期的に行われており,他の留学生や現地学生と仲を深めることもできます。

学習面について

 学習面の目標は,自分の専門分野である心理学の知識を深めることと,ドイツ語語学力を伸ばすことでした。そのため,心理学のゼミは英語開講のを,講義はドイツ語開講のものを取りました。その他には,大学のドイツ語語学コースに参加しました。自分の中で意識したことは,ドイツ語と英語をバランスよく学ぶことでした。心理学を学ぶ上で自分にとって優先度が高い言語は英語でした。そのため,英語でのゼミは単位取得を目標とし授業に参加しましたが,ドイツ語での講義は聴講のみにしました。その代わりに,ドイツ語を集中的に勉強するために語学コースに参加しました。このように,自分の中でのやりたいことと言語のレベルを照らし合わせながら勉強しました。

生活について

 生活面については,とても暮らしやすい環境だったと思います。キッチン・バストイレ共有の寮に住んでいましたが,個人の部屋もありよかったです。近くにスーパーもあり,大学までは徒歩でも自転車でもバスでも行けました。治安はそんなに良くなかったとは思うのですが,一年間もいると慣れました。移民の方がたくさんいる街だったので,いろいろな国のご飯屋さんがあり,外食するのも楽しかったです。トルコ料理とタイ料理がおいしかったです(ドイツ料理はビール以外あまりおいしくはない)。健康のために,大学のスポーツプログラム(無料!)に参加して,週2,3回はピラティスをしていました。

留学で得たこと

 一年間自分の中で心がけたことは,できないことを恥ずかしく思わないということです。たいてい英語開講授業を取る学生の母語は英語で,ドイツ語開講授業を取る学生の母語はドイツ語です。その中で言語ができないことに悩み続けても無駄です。自分が今できることに集中して,無理しない範囲で一個ずつ自分のペースで取り組みました。苦しいときもありましたが,“まあ生活できてるしなんとかなるでしょ~”という極めてポジティブな気持ちを持ち続けました。留学前は自分を追い込みすぎるところがあったので,こんな感じに良い意味で開き直ることを学べた気がします。

後輩へのアドバイス、大学へのメッセージ等

 私は,“大学生のうちに留学したいなあ”というぼんやりとした気持ちを持ったまま3年生になり,“このまま卒業するのはなんか違うなあ”というこれまたぼんやりとした動機で留学にまで至りました。個人的に留学は,少し語学を頑張って,奨学金など金銭的支援を得ることができれば誰でもできると思います。つまり,何も特別ですごいことではないです。自分の中で留学したいという気持ちが0%でなければ,少しだけ勇気を出して行ってみるのも悪くはないと思います。誰でも,信州大学の学生として等しくそのチャンスはあります。

 最後に,留学の支援をしていただきました知の森基金はじめ,グローバル教育推進センターの先生方,人文学部の先生方,応援してくださった方々,お父さんお母さん本当にありがとうございました。